匿名環境の準備

ここでは、匿名化通信によるアクセス情報の隠蔽について解説します。 ファイルをアップロードなどの作業をする際に、匿名化通信を行うことで安全な共有を実現することができます。 匿名化は、必ずしも必要な作業ではありません。 ァイルの投稿者であれば匿名化通信は非常に重要になりますが、ダウンロードするだけのユーザーにとっては全く必要ではありません。

匿名化するタイミング

あなたのIPアドレス:
54.158.183.188

まずはじめに、匿名化するタイミングについてご説明します。普段インターネットを利用している間、だれでも自分のアクセス履歴(IPアドレス)がどこかに記録されています。 その記録が開示され、ISP(プロバイダ)との照合が行われた場合に身元が判明します。しかし、匿名化により自分のIPアドレスを隠すことができれば、 常に安全な状態を保つことができます。では、どのタイミングで匿名化すれば良いのでしょうか。日常のインターネット接続をすべて匿名化してしまえば 良いように思いますが、これは大きな誤りです。仮にすべての通信を匿名化した場合、身の回りの手続きや友人との会話までもが匿名化されてしまうことになります。 その状態でアクセス情報が開示されてしまうと、匿名化通信によって行った他の関係ない情報(オークションへの参加やブログサービスへの登録、もしくは友人とのメール履歴など) とファイルのアップロードとが関連付けられてしまう可能性が十分考えられるからです。IPアドレスから身元に関する情報に辿りつけなくても、 このように関連付けられている他の情報から個人情報が漏洩する可能性について十分配慮する必要があります。 また、後で説明する様々な匿名化の方法では、多くの場合通信速度が低下します。これも日常のすべてを匿名化するべきでない理由の一つです。

では、私たちはいつ匿名化するべきでしょうか。その答えは「赤の他人を装って」匿名化をすることです。 インターネット上にもう一人の自分を思い浮かべて、もう一人の自分の行動と本当の自分の行動が関連付けられないことを前提に匿名化通信するタイミングを決定します。 ファイルをアップロードする際、アップローダへ会員登録をし、ログインしているかもしれません。その場合、ファイルをアップロードする際だけでなく、 ログインする時、また会員登録する時には既に匿名状態である必要があります。さもなければ、アップロードによる履歴と会員登録による履歴が関連付けられ、 同一人物であるということが判明するため、本物のアクセス情報が漏洩してしまう可能性があります。 また、より安全性を高めるためには、アップローダへ登録する段階で使用したメールアドレスを登録・利用する段階においても匿名状態であるべきです。 これにより、仮に登録に使用したメールアドレスが開示され、利用者のアクセス履歴が割り出された際にも安全性を保ち続けることが可能です。

どこまでを匿名化通信の対象とすべきか悩む方がいるかもしれません。基本的には、ファイルをアップロードする段階と、その作業をするに至るまでに 利用したアップローダのアカウントの登録や利用、さらにはその登録に利用したメールアドレスの登録や利用までの匿名化で十分な匿名性を維持することができます。 もちろん、アップローダへ会員登録せずにファイルをアップロードする場合はその時だけの匿名化で問題ありません。 アップロードだけでなくダウンロードにおいても匿名化通信をする利用者もいますが、あなたがアップロードに使用したアカウントでログインするような 場合でなければ、ダウンロードする段階においては匿名化通信を行う必要はありません。 当サービスは海外のサーバで運営されており、情報を開示する義務を持たないため、はるか夢の址へファイルを投稿したり、会員登録をするタイミングにおいては 必ずしも匿名化する必要はありません。ただし、一部の利用者ははるか夢の址でさえ匿名化状態を保っています。我々は利用者の匿名性を尊重するため、 そのような利用者においてもファイルの投稿や掲示板への書き込みを許可しています。ただし、不正な投稿や荒らしなどへの対策として、 匿名状態で投稿したものについてはモデレータの承認があるまで公開されなかったり、会員としてログインしている状態でないと利用できないなどの制限を設けています。 はるか夢の址の他に、決済のタイミングにおいても匿名性が求められることがあります。特に国内在住の場合、アップローダへの支払いには BitcoinやVプリカなどの匿名性の高い支払い方法を用いるべきです。もちろん、Vプリカのアカウントを登録・利用する段階においてもすべて匿名化する必要があります。 また、アップローダからアフィリエイト報酬を受け取る段階においても同様です。ここでは金銭取引に関する情報は掲載しません。

Torを用いた匿名化

Torは最も簡単に導入できる匿名化ツールです。何の知識がなくても、通常のブラウザと同じようにインストールするだけで使える専用Firefoxブラウザ「Tor Browser」が用意されています。 Tor Browserの導入はこちらからダウンロードして下さい。 このブラウザを利用して接続している情報は完全に匿名化されており、ローカルもしくはISP側の通信が傍受されていない限り極めて安全な通信を実現することができます。 TorとはThe Onion Routerの略称です。世界中の数多くの安全なノードを経由することで逆探知を難しくする様子が玉ねぎのように見えることからついた名前です。

Torを正しく利用すれば極めて安全なツールですが、いくつか注意点があります。TorはOSにおけるすべての通信を匿名化するものではなく、あくまでも ブラウザ内での通信を匿名化しているだけです。したがって、Adobe Flashなどのローカルで動作するプラグインを有効にしてしまうと、対象のサーバに 直接接続してしまうため安全性を確保できません。このような問題が起こらないよう、Tor Browserには標準で「No Script」というプラグインが導入されています。 また、これは他の匿名通信にも同様に言えることですが、一度でも匿名ではない通信をしてしまうと意味がありません。 匿名化して利用すると決めたサービスについては必ず匿名状態でのみアクセスするよう心がけて下さい。

Proxyを用いた匿名化

古典的な匿名化手段として広く用いられています。Windowsであればコントロールパネルのインターネットオプションを編集することで、Proxyを利用することができます。 Chromeの場合はより簡単にProxyを導入したり、ON/OFFできるプラグインがあります。Falcon Proxyなどがその一つです。 Proxyの検索には様々なサービスがありますが、一般的なものはCyberSyndrome.netなどがあります。匿名性や接続速度などを検討しつつ、Proxyを選択して下さい。 Proxyを使う際の注意点として、あなたの情報がHTTPヘッダに入れられている可能性があります。 それによってあなたのアクセス情報が漏洩してしまう可能性がありますので、使用するProxyが匿名性の高いものかどうかを確かめるようにして下さい。 確認くんでは、あなたが外部からどのように見えているかを詳しく確認することができます。

VPNを用いた匿名化

比較的新しい匿名化手段として近年注目を集めています。VPNはVirtual Private Networkの略称です。 インターネットVPNとは、インターネットで接続された拠点間に仮想的なトンネルを作ること(トンネリング)で仮想的なプライベート・ネットワークを構築する技術です。 インターネット上にデータを流す際に、本来のパケットに新しいヘッダを付加してカプセル化や暗号化を施す、トンネリング・プロトコルと呼ばれる特殊なプロトコルを用いて、 結果としてインターネット上に仮想的な通信トンネルを構築します。このように通信データを暗号化すること、VPN接続を確立する際にVPNゲートウェイとの間で認証を行うことで、 インターネットを介しながらもセキュリティを確保できるのが特徴です。 無料で使える完全匿名状態はあまりありません。TorやProxyと違って高速に接続できるというメリットはありますが、出費が必要になります。

トラップにご注意

ファイル投稿者のアクセス情報を特定するため、トラップを仕掛けられる可能性があります。 たとえば、あなたへのプライベートメッセージに外部へのURLが記載されており、匿名化通信をせずにアクセスしてしまった場合、あなたのIPアドレスが 特定されてしまうことになります。プライベートメッセージだけではなくメールなどにも細心の注意を払って下さい。 メールの場合、メールヘッダに意図せずIPアドレスが表示されてしまうこともあります。あなたのメール環境をよくお確かめの上ご利用下さい。 また、プライベートメッセージやメールのような個人的なアプローチでなくても、カスタマーレビューやチャットなどであなたがアクセスすることがわかっているURLが貼り付けられた場合、 攻撃者はアクセスしてきた複数のIPアドレスの中から共通化などの方法であなたを特定してしまうかもしれません。 このように、信用出来ない第三者からの誘導には十分ご注意下さい。 紅籍会では、素人の半数以上の人間は匿名化通信を行っていてもIPアドレスを特定できるものと考えています。 匿名化通信において初級者から中級者へ、できるだけ多くの知識を付けるよう日頃から心がけて下さい。